自分のルーツが気になった1 環境性の邪魔とか情報操作のたまもの

僕の家系は、(都市圏住まい3世の人間がおそらく誰しもそうであるように)ちょっとよくわからんようになってます。

先日の祖父の葬式で、今まで生まれてから一度も会うことのなかった「親戚」と初めて出会いまくって――というか自分から顔突っ込んでガツガツ行ったんですが、あまりの"相関図が入り組んで覚えづらい"系の面倒くささに、逆に「この中にあって自分はどこの誰なんだろう」っていうのが気になってきたわけです。
むしろ、それまでどこの誰でもない「ただ生まれちゃってそこにいるから仕方がない僕」に、「祖父母叔父叔母以外の親戚」という「田舎の実家(大きな農家)に帰る」並みのファンタジー空間が実在していたんだという実感が生まれたとも言えるかもしれません。祖母から、知らない人の名前をひたすら愚痴や悪口、金関係の話でだけだされて聞かされて「またその名前か・・・じゃあなんでして”あげちゃう”わけよ」とウンザリしていたのが、名前っていう「澱んだ空気」が実在の人間になった瞬間でした。言う割には絶対に合わせてもらえませんでしたからね、口約束は子供でも分かります。
僕の知らんところで僕のことで知らん人間と張り合われて「ああだこうだ」言われても、僕はただの政治の道具でしかないわけですよ。

とは言っても、祖父の家系や祖母と結婚する前の家族と「僕自身」に、残念ながら血の繋がりがないので、普通に見ていけばいいのですが^^;

しかし、なんでこんな機会になるまでほぼ一切の親戚と会わなかったって、
ここ数年で方々からネタばらしされた内容によれば、まず、
父方では、祖母が僕らきょうだいを親戚に会わせるのを嫌がったから、というのが真相のようです。
ゆうても、バレてしまいますからね、自身の真相を知る人間に会わせると。
僕世代より上の大人たちは多分僕の言うその理由は分からないと思います。大人は子供に意外と何でも話します。それは誰かの秘密もありますし、同意させるための都合のいい評価だったりもします、それからお互いの知り合いの昔話や武勇伝だったりして、本人の口からは言わないであろうことを子供には教えてくれます。だからバレるときは子供経由ですし、それが子供自身にバレるとそれまでの信用が失墜して自己名誉感と自分を絶対者足らしめる権威性にダメージを負います。

母方では、祖父がそもそも出奔人ですでに勘当された身で縁が切れているというのもあるし、母方の祖父母があまり自分のことを語りたがらないというのがあって、僕も聞かずにきたし、正月に一人だけ、祖父の姉に当たる人が来ていて話をして、「祖父にも子供時代からの家族がいるんだな」という実感を持てた程度です。縁がそもそも薄いようなのです。

こうみると、僕のルーツみたいなのは本当に覆い隠されていて、身近に親戚がいて囲まれているのが当然みたいな人たちと話が合わないのも当然のような気がします。
それ以前に、「普通そうでしょ」と語られる「普通」の家庭の親という像が僕の知っている現実をあまりに合わない時点で、ちょっと特殊だったのかもしれません。それが当たり前とかどんな御曹司よと僕なんかは思ってきたものですが^^; 、引きこもり息子を抱える家庭の、母親の振る舞いなんか聞いてるとなるほどと思います。保護されていることに甘えるからこその引きこもりですからね。

精神が未熟な大人は、自分を主人公にした狭い世界で場を完結させたがる傾向にあります、
子供は逃げられませんし、広い世界はまだ広すぎて認識が追い付きません。
だからこそ威圧的だったり抑圧的な洗脳を施しにかかるわけです。