お迎え

先月の末に、父方の祖父が亡くなりました。

とうとう逝くまでもいろいろあったけど、
逝ってからもいろいろありました。

後悔はありません。
まだ直接本人になにか出来るときに僕ができる事は、思いつく限りやったからです。
仏前に足繁く通うみたいなことは、祖母がネックでどうにも足が向きませんが・・・。

祖父は祖母の再婚相手なので僕は血が繋がっていませんが、
僕にとってはどこまでも「おじいちゃん」でした。
小学生の頃にはすでに心身ともに大人のサンドバッグだった僕が安心できる数少ない大木でした。


祖父は、祖父の実家の家族や親せきに僕ら孫を会わせたいと言っていたそうです。

皮肉な事に、それが実現したのは葬式の日だったけど、そういう話を聞いていたので、
初対面の人達にそれはもう慣れ慣れしく「まるで身内のように」振舞いました。
多分それで正解だったと思います。

僕は、親戚とは大抵初対面です。
それは、血の繋がりという領分において閉鎖的な環境で育ってきた、
ということに他なりませんが、それがゆえに、
「”大抵知らない人だから”却って慣れ慣れしくできた」
というわけなので、それはそれで皮肉な話です・・・(苦笑


祖父(骨)と戻ってきてから、いくらか不思議な事がありました。
まだそこに残っているなら、じゃあもうちょっとくらいなら・・・と思うものです。






それで、
ここだけの話、

僕は、祖父は祖母が死に追いやったようなものだ、
と、
心のどこかの拭えない部分で思っています。